Theme
みんなで育てるグリーンビルディング市場さらなる価値向上と社会課題の解決に向けて
一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)は、LEED認証を通した「建物環境(Built Environment)」を議論し推進する場として2013年に設立されました。その後、9年を経てグリーンビルディングを取り巻く状況は大きく変化してきました。サステイナビリティ(持続可能性)という概念とともに「建物を使うユーザー一人ひとりの生活の質」から「建物が集まって形成されるコミュニティ・社会のあり方」まで、グリーンビルディングが射程とする範囲はきわめて広くなり、その拡大は日々続いています。このようにそのフィールドが成長し、認知が広がる状況を踏まえ、私たちGBJはグリーンビディングのさらなる価値向上と、今と未来の社会課題の解決に向けて、今年のシンポジウムのテーマを「みんなで育てるグリーンビルディング市場」といたしました。
LEED、WELL等のグリーンビルディング認証はゴールではなくスタート地点です。また、グリーンビルディングは環境や社会課題の解決のみならずビジネス機会の創造につながるものと考えられています。本シンポジウムでは、グリーンビルディングの基本情報を発信するとともに、その裾野をさらに拡大するために、多角的な視点と異なる切り口を持つ様々な分野の専門家の皆様から今何ができるかをご紹介いただき、みんなで議論したいと考えています。
本シンポジウムを通じて、参加される皆様それぞれの立場から次世代を見据えた社会と環境のあり方、社会と自分との繋がり方を考え、皆でグリーンビルディングの市場を育んでいくために何ができるかのヒントを得ていただければ幸いです。
Program
13:00–
オープニング
日本における新規LEED・SITES認証プロジェクトのご紹介
オープニングリマーク
宮本 順子(みやもと じゅんこ)
一般社団法人グリーンビルディングジャパン 共同代表理事
レンドリース・ジャパン株式会社 建設部 プロジェクト・マネジャー
高村 ゆかり(たかむら ゆかり)
東京大学未来ビジョン研究センター 教授
14:20–
スポンサーセッション/GBJセッション※A、B同時配信。お好きなチャンネルをご覧いただけます。
Channel A
スポンサーセッション大和ハウスグループ みらい価値共創センターにおける LEED、WELL、SITESの活用
橋本 雅(はしもと みやび)
大和ハウス工業株式会社
建築系共通技術部門 設計推進部 設備推進部 環境・設備グループ(本社駐在) 主任
村松 紗智(むらまつ さち)
大和ハウス工業株式会社
建築系共通技術部門 設計推進部 設備推進部 環境・設備グループ(本社駐在) 主任
主な内容
本施設は、わが社が掲げるパーパス「生きる歓びを、未来の景色に」を実現する人財育成のために、世代や立場を超えて共に学ぶ場として建設されました。
そんな将来を担う人財が集う建物は、当然、社会の課題に向き合う建物でなければならないという考えから、SDGsのゴールに沿って、環境負荷低減だけでなく、ダイバーシティ&インクルージョンや地域との環境コミュニケーション、生物多様性、土地の歴史の継承に配慮した設計を行いました。
その結果、国際、国内合わせて5つの認証も取得できました。
Channel B
GBJセッションGBJグリーンビルディング超入門2022
幸田 淳貴(こうだ じゅんき)
GBJ運営委員
三菱地所プロパティマネジメント株式会社 技術統括部 建築統括ユニット 副主査
主な内容
このセミナーでは、グリーンビルディングの最新動向や、サステナブル、健康に配慮した建築などに関する基礎的な情報をご提供します。LEED、WELL、GRESBなどの評価手法の概要やTOPICについてわかりやすくご説明いたします。グリーンビルディングの基礎知識を学びたい方は是非ご参加ください。
14:55–
外部セッション/GBJセッション※A、B同時配信。お好きなチャンネルをご覧いただけます。
Channel A
外部セッション大阪大学の取組:国内初大学キャンパスでのLEED-ND取得
池内 祥見(いけうち よしあき)
大阪大学 サステイナブルキャンパスオフィス キャンパスデザイン部門 助教
プロフィール
2008年 大阪大学大学院卒業(工学研究科・経済学研究科)
2008年 コクヨ株式会社 入社
2012年 大阪大学 キャンパスデザイン室 助教
2017年 大阪大学 サステイナブルキャンパスオフィス キャンパスデザイン部門 助教
大阪大学のキャンパスデザインを担当し、建物・オープンスペース・緑地・交通・バリアフリーなど幅広くキャンパス整備・運営に関わっている。箕面キャンパスの移転プロジェクトでは中心的な役割を担った。
Channel B
GBJセッション大成札幌ビルにおけるZEB化リニューアルとエネルギーサポート
村上 正吾(むらかみ しょうご)
GBJ理事
大成建設株式会社 クリーンエネルギー・環境事業推進本部 ZEB・スマートコミュニティ部 エネルギーサポートセンター センター長
主な内容
持続可能な社会の実現のために、建築分野においてもカーボンニュートラルへのさらなる取り組みが求められています。その方策として、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の普及は新築だけでなく既存ビルにおいても重要な課題です。このセッションでは、既存ビルのZEB化リニューアルと施工後の運用サポートの事例についてご説明いたします。
15:35–
スポンサーセッション/GBJセッション※同時配信。お好きなチャンネルをご覧いただけます。
Channel A
スポンサーセッション機関投資家の視点から見た既存建物に対するArc利用のメリット
特別ゲスト 辻 早人(つじ はやと)
株式会社日本政策投資銀行 アセットファイナンス部次長 (海外不動産投融資、不動産ESG、Prop Tech担当)
プロフィール
1999年 日本開発銀行(現、株式会社日本政策投資銀行)入行
2005年 London Business School留学
2013年 DBJアセットマネジメント株式会社出向(不動産運用担当)
2016年 アセットファイナンス部配属(現職)
モデレーター 木下 泰(きのした やすし)
Eminence Partners合同会社 代表社員
GBJ共同代表理事
IWBI Governance Council Member
スポンサー
Channel B
GBJセッショングリーンワークプレイス 〜学生の求める働く環境とその最先端〜(仮)
GBJ学生ユース
インタビュアー
藤間 朋久(ふじま ともひさ)
東京大学2年
塚原 彩(つかはら さやか)
東京都立大学大学院修士1年
企画 伊藤・髙橋・井上・中谷・黒島・吉野
主な内容
グリーンビルディングに関して、学生の目線ではオフィスの環境やウェルビーイングに特に関心が高く、GBJ学生ユースの行ったアンケートでは、仕事選びで重視する点として、3割以上の学生が「職場の室内環境」を選択しました。本セッションでは、高校生・大学生等を対象に実施した「オフィス環境のどのような点に期待するか」についてのアンケート結果と、WELL認証等を取得した最先端の事例である「point 0」「深江竹友寮」へのインタビュー動画を公開します。
馬場 正尊(ばば まさたか)
建築家 Open A ltd.代表取締役 東京R不動産ディレクター 東北芸術工科大学教授
プロフィール
1968年佐賀県生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。
博報堂、雑誌『A』編集長を経て、2003年に(株)OpenAを設立。同時期に「東京R不動産」を始める。建築設計・リノベーション(建築の再生)を専門とする。主な作品に、「観月橋団地再生」(2012年)、「Under Construction」(2017年)、旧那古野小学校施設活用事業」(2019年)など。2015年より公共空間のマッチング事業『公共R不動産』立ち上げ。2017年より沼津市都市公園内の宿泊施設『INN THE PARK』を運営。近著に『民間主導・行政支援の公民連携の教科書』(学芸出版 2019 共著)、『テンポラリーアーキテクチャー:仮設建築と社会実験』(学芸出版 2020 共著)など。
2014年インタビュー「第43回:馬場正尊さん|OMソーラー株式会社 (omsolar.jp)」
似内 志朗(にたない しろう)
公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会
斎藤 敦子(さいとう あつこ)
コクヨ株式会社 ワークスタイルbjリサーチ&アドバイザー
田中 徹(たなか とおる)
株式会社ヴォンエルフ ディレクター
吉田 賀織(よしだ かおり)
株式会社ビルmo
16:50–
クロージングクロージングリマーク
木下 泰(きのした やすし)
GBJ共同代表理事
Eminence Partners合同会社 代表社員